Memcachedのインストールと設定
概要
Memcachedをインストール・設定することでWIKIPLUSは様々なキャッシュ処理を行います。そのため、動作速度の大きな向上を見込むことが可能です。
Memcachedは、WIKIPLUS 3.0以下では必須、3.1以上ではオプションです。 |
インストール
ここでは、WIKIPLUSをインストールしたサーバーにMemcachedと、php-memcacheをインストールする例をご案内します。
# yum install memcached # yum install php-memcache.x86_64
設定
Memcachedの設定を行います。
メモリサイズは、収容する予定のインスタンス数や、インスタンスが持つコンテンツサイズにあわせて容量を変える必要があります。目安としては128MB以上で、収容インスタンス1つにつき500KB〜1MB程度のメモリを見積もっておき、運用において適宜チューニングをしていくとよいでしょう。
ここでは、当社が提供するMemcachedパッケージを利用する場合を例としています。
マルチインスタンスモードでの動作となるため、/etc/sysconfig/memcache.d/以下に、memcached1.confファイルを作成します。
/etc/sysconfig/memcached.d/memcached1.conf
PORT="11211" USER="nobody" CACHESIZE="128" OPTIONS=""
起動
# service memcached start # chkconfig memcached on
※Apacheの再起動も必要です。
確認
telnetコマンドでlocalhost:11211に接続し、接続が可能であれば動作しています。
# telnet localhost 11211 Trying 127.0.0.1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. stats STAT pid 2369 STAT uptime 17 ...
(参考)SELinuxを利用している場合
HTTPによるコネクションが可能かを確認します。
# getsebool -a | grep memcache
設定されていない場合は、以下のコマンドで設定し、Memcachedを再起動します。
# setsebool -P httpd_can_network_memcache true