サイトの複製について
WIKIPLUSにはサイトを複製する機能はありません。
しかし、WIKIPLUSのコンテンツやデザインのデータはすべてファイルに保存されているため、これらのデータをコピーすることにより、ウェブサイトのコンテンツやデザインを複製することが可能です(注:ユーザー情報やグループ情報等はデータベースに保存されるため、複製されません)。
ここでは、サイト複製に必要なデータと作業手順についてご案内しています。
ご注意 複製は複製先のデータを上書きすることにより実施します。複製先サイトをお間違えにならないよう、十分ご注意ください。 |
本作業の実施には、シェル操作とroot権が必要です。
複製対象となるデータについて
データのコピーにより以下を複製することができます。
- サイトコンテンツ
- デザイン
- サイト固有の設定
- 設定されていない項目はWIKIPLUSサーバーで設定されているデフォルト値になります。
以下のデータは複製対象となりませんのでご留意ください。
- ユーザー情報
- 管理者ID・パスワード
- 複製元サイトで作成したユーザー
- アドバンストモードの状態
- インスタンス登録情報
- サイト管理者・著作者情報・メールアドレス・契約状態など
- 承認フロー設定・承認フロー状態
ご注意 承認中のコンテンツデータがある場合、承認状態は複製されないためコンテンツが正常に表示されない可能性があります。あらかじめ全コンテンツを公開状態にしておくことをおすすめします。 上記の複製対象とならないデータは、下記の手順1で作成する「入れ物」となるインスタンスの方に再設定する必要があります。 |
複製の手順
サイトの複製は以下の手順で実施します。
- 複製先サイトとなるインスタンスを作成する
- 複製元のデータをアーカイブし、ファイルを複製先サーバーに転送する
- 複製先のサイトデータに上書きする
- WPADMINにアクセスし、サイト更新作業を実行する
- memcachedを再起動する
上記の手順3以降、手順5までが完了するまでは公開ページおよび編集ページへのアクセスができない・不安定になる場合があります。 |
操作方法
1. 複製先サイトとなるインスタンスを作成する
複製先サイトとなるWIKIPLUSのインスタンスを作成します。
デザインは複製対象となるため、デザインテンプレートの選択は不要です。その他の入力項目は複製後も引き継ぎます。
インスタンスの作成方法は、「WPADMINの使い方」をご参照ください。
インスタンス作成後は、編集画面にログインができることをご確認ください。
ここで作られたインスタンスが「入れ物」となります。
2. 複製元のデータをアーカイブする
複製に必要なデータは以下です。この操作は、rootで実行します。
- /var/www/FQDN/config
- /var/www/FQDN/docroot
- /var/www/FQDN/wikidata
また、/var/www/FQDN.ymlが複製元と複製先とで差分がある場合はこのファイルのコピーも必要です。
# cd /var/www/ # tar czvf archive.tar.gz config docroot wikidata
作成したアーカイブファイルを、SCPやSFTP等で複製先サーバーの作業ディレクトリに転送します。
ここで作られたアーカイブが1で作られた「入れ物」に対する「中身のデータ」です。
3. 複製先のサイトデータに上書きする
複製先の/var/www/FQDN以下に、アーカイブした複製元データを展開し上書きします。この操作は、rootで実行します。
FQDNの指定には十分ご注意ください。 |
# tar xzvf archive.tar.gz -C /var/www/FQDN
4. WPADMINにアクセスし、サイト更新作業を実行する
複製先のWPADMINにアクセスし、対象のインスタンスにチェックを入れて更新作業を実行します。
これにより、上書きしたデータのパーミッション・所有者等が正しい物に修正されます。
5. memcachedを再起動する
memcachedを再起動します。
# service memcached restart Stopping memcached(memcached1): [ OK ] Starting memcached(memcached1): [ OK ]
サイトの複製作業が完了しました。複製先のサイトにアクセスし、動作に問題がないかをご確認ください。