2-2, 第2世代の中で苦悩するプロ
一方で、プロもプロなりに苦悩があります。
WEB技術が進化し、WEB文化が成熟していくことで、WEB制作会社に対するサイトオーナーからの要求も、高度化されるようになってきたからです。
特に第1世代を経由しながら、第2世代に突入したサイトオーナーからは、サイトの運営ができなくなったという不満があふれ、方法論を前向きに考えることが多くありました。
新しい機能に対するニーズ
たとえばニーズが至る所であります。
- 私が使ってるブログのように編集が簡単にできないか?
- XXXという、更新システムは使えないか?
- 商品の追加と削除が簡単にできないか?
- ページの追加が簡単にできないか?
システム化のニーズが多くなり、デザイン工数だけでなく、システム工数も必要となってきました。しかし、システム化することで次の問題も浮上しました。
- 安価なCMSとしてブログを入れたが、WEBデザインが難しい。
- システム化すると、ユーザの要求にあわせてWEBデザインが出来ない。
- デザインのリニューアル時がかなり大変。
コストに対する要求
- 制作コストに対する要求
- ページ数は人工代に直結
- システムエンジニアの費用は高額
- 更新コストに対する要求
- 実働コストに比べて、アウトプットが示しにくい。
- そもそも更新コストが出にくい。出ても予算と合わない等々・・・
ソフトウェアの保守
- 汎用システムを導入しても、自社で保守できない。
- 社内にシステム、サーバに関する技術力がたりない。
- WEBシステムエンジニアの工数が足りない。
- WEBシステムエンジニアがクリティカルパスになって納品できない。
- WEBデザイナーはCGI等のソフトのインストールがわからない等。
サイトオーナーに対する運営サポート
- WEB更新のサポート
- サポートならばともかく、運営をおんぶにだっこで完全に任せられると厳しい。
プロに科せられた問題
WEB制作会社は、現在の制作体制で対応できるのかどうかが難しくなってきました。
システム化の流れは必須である一方で、WEBデザイナーだけではなかなかすべてが終わらないということ。
また、システムを入れることで、WEBデザインが難しくなったり、制限が大きすぎて満足したデザインが出来ないという問題もあります。