インストール前の準備
このドキュメントは、次のことができるシステム管理者を対象に作成されています。
- Red Hat Enterprise Linux 6のルート権の行使ができること。
- Apache + SSLの設定がができること。
- PHPの設定ができること。
- PostgreSQLの設定ができること。
- 送信専用のMTAの設定ができること。
- ProFTPDの設定ができること。
WIKIPLUSは様々な設計に柔軟に対応したインストールが可能です。そのため、ネットワーク、サーバー構造、URLの設計をするため、あらかじめ「はじめに」をご一読ください。
OSの準備
Red Hat Enterprise Linux 6をMinimalパッケージグループなどでインストールし、以下の環境を準備しておく必要があります。
- IPアドレスがある
- DNSによる名前解決ができる
- インターネット接続ができる
- 指定したドメインで外部にメールを送信できる
データベースサーバーについて
WIKIPLUSでは、データベースにPostgreSQL 9以上を必要とします。データベースサーバーは、WIKIPLUSサーバー以外でも構いません。
WIKIPLUSサーバーでPostgreSQLを運用する場合は、別途インストールする必要があります。
インストールディレクトリについて
WIKIPLUSは以下のディレクトリにインストールされます。
/opt/JPC/wikiplus/ | WIKIPLUSのコアコンポーネントがインストールされます。 |
---|---|
/var/www | ユーザーコンテンツ(インスタンスごとのデータ)がインストールされます。 |
SELinux
個別に適した設定にすることにより、WIKIPLUSはSELinuxを利用した環境でも動作しますが、ポリシーがなければ無効にしても構いません。
ここでは無効にする場合の例をご案内します。
/etc/selinux/config
# This file controls the state of SELinux on the system. # SELINUX= can take one of these three values: # enforcing - SELinux security policy is enforced. # permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing. # disabled - No SELinux policy is loaded. SELINUX=disabled # SELINUXTYPE= can take one of these two values: # targeted - Targeted processes are protected, # mls - Multi Level Security protection. SELINUXTYPE=targeted
SELinuxの状態は以下のコマンドで確認することができます。
$ sestatus SELinux status: disabled
設定を反映するために、サーバーを再起動します。
コマンドで一時的にSELinuxを無効にするときは以下のようにします。
# setenforce 0
sudoの設定
WIKIPLUSのWeb Hosting ManagerがOSの起動と同時起動するように、sudoの設定をします。
ここでは、/etc/sudoers.d/tty_not_requiredを作成し、以下のように記述します。
/etc/sudoers.d/tty_not_required
Defaults !requiretty
hostsの設定(任意)
ホスト名がDNSで解決できない(ローカル名など)場合は、/etc/hostsに記述しておきます。
/etc/hosts
127.0.0.1 localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 wp.example.jp.local
引き続き、「WIKIPLUSのインストール」にお進みください。